保育士は給料が安い？

保育士の資格は国家資格であり、将来を担う子供を育む大切な仕事。
かつては女の子のなりたい職業の上位にありましたが、最近はなり手が少なく保育士不足が問題視されています。

その原因のひとつに、過酷な仕事内容にかかわらず、給料が安いということが挙げられます。
たとえやりたかった仕事でも、内容に見合わない報酬では続けるのが難しくなってしまいます。
ただ、もちろん地域や勤務先によっても差がありますので、できる範囲で給料アップを望むことも不可能ではありません。

保育士の給料を上げるためにできること

保育士の給料を上げるためにできることを３つご紹介します。

待遇のいい保育士の職場への転職

面接などでは「残業代出ます」などと調子のいいことを言う保育園は、残念ながら一定数あります。できれば働いている人の評判を聞く、家が近ければ夜遅い時間に園をチラッとのぞいてみるなど、実際にどんな環境なのかをチェックしてみることが大切です。
保育士は売り手市場。焦って転職先を決めるよりも、しっかりといい環境を見極めることが大切です。

出典：一生できる保育の仕事さがし：給料が安い・賞与がない

保育士の給料を上げるためには、残業代や手当など働いた分のお金をしっかりもらうことが重要。残業代がつかなくてサービス残業になってしまう、手当てが少ないなどの不満がある場合は、待遇の良い環境を探すことが先決です。

賃金の高い地域に移る

2018年度の都道府県別の保育士の平均給料
政府統計データをもとに算出した、2018年度の保育士（男女）の平均年収をみていきましょう。今回は、都道府県別に算出し、平均給料の高かった都道府県ベスト5を紹介します。
1位　東京都　434.1万円
2位　京都府　407.3万円
3位　千葉県　397.2万円
4位　神奈川県　384.3万円
5位　岡山県　381.0万円

出典：保育士求人・転職の「保育士バンク！」：【調査】保育士のお給料事情。安い理由や平均給与、今後の賃金改善する？

仕事内容が同じでも、地域によって最低賃金に差があり、保育士の給料にも反映されています。家賃や引っ越しなどの条件をクリアできるなら、賃金が高い地域で働くと言う選択肢もあります。

役職に就く

男性と女性の年収を比べると、全年齢の平均では男性の方が30万円ほど高くなっています。
日本保育協会「主任保育士の実態とあり方に関する調査研究報告書P24」によると、主任保育士の数が最も多くなるのは50〜54歳（33.2％）、次いで55〜59歳（20.1％）、45〜49歳（18.2％）です。
このことから、男女とも40〜50代で年収が高くなっている理由は、「主任保育士」「園長」などの役職につく保育士の数が増えて年収額を押し上げているからということが予想できます。

出典：保育士の平均年収は358万円！私立・公立の年収の違いや給料アップの秘訣を公開

どの職業にも言えることですが、年齢が若いうちや経験が浅いうちは給料が低いものです。
保育士も、長く務めることによって給料はベースアップしていきますし、役職に就けば手当も増えるので昇進を目指すことで給料アップにつながります。

情報収集から始めてみよう

現在の給料が不当だと思われるなら、まずは同じ地域のほかの施設の給料はどうか、ほかの地域ではどうか、移住や勤務先を変えることなども視野に入れて検討してみてください。