近年、少子高齢化問題が新聞やニュースで大きく取り上げられているなか、介護職への就職希望者が減少傾向にあることが懸念されています。しかし、「利用者から『ありがとう』と言ってもらえる」など、介護職にもさまざまな種類のやりがいや達成感を味わうことができます。

ここでは、介護職のやりがいを働く場所別に紹介します。

介護職に向いている人【ホスピタリティが高い人】

介護職に向いている人の特徴として、ホスピタリティが高いことがあげられます。ホスピタリティとは、接遇や接客の際に行われる「心からのおもてなし」のことを指します。

介護職には、おもてなしや思いやりの心が必要不可欠なため、ホスピタリティは介護職にとって重要な要素のひとつだといえます。

介護のやりがいとは？【働く場所別】

介護関係への就職を検討している人は、介護のやりがいについて知っておくことで、就職後の違和感や早期退職を回避させることができます。

ここでは、介護のやりがいを働く場所別に紹介します。

デイサービス

日帰りでお食事やご入浴、レクリエーション、機能訓練などを提供する場所です。お客さまが楽しく過ごす過程で、自分のできることを増やしていくお手伝いをして、いい形で「介護保険を卒業していただく」ことが目的です。

出典：介護のやりがい、見つけます　JOBSTYLE：介護でやりがいアリ＆満足度が高い仕事が探せるサイト

デイサービスとは、日帰りで食事や入浴、レクレーションなどを提供するサービスのことを指します。デイサービスは、高齢者のできることを増やしていくことを目的に、さまざまなサポートを実施する介護形態となります。

訪問介護

訪問介護の一番の特徴は、「1対1の介護」です。施設では、一人の職員が複数の利用者さんの対応をします。どこかで転倒しそうな人はいないか、様子がおかしい人はいないか、常にアンテナを張っておく必要があります。そのため、利用者さん一人ひとりとじっくり関われる時間は少なく、利用者さんによって関わりが多い少ないの差がでることもあります。一方で訪問介護は、利用者さんの自宅へ訪問するため、基本的に1対1で介護を行います。30分や60分といった決まった時間をその利用者さんのためだけにサービス提供できるため、施設介護よりも密なコミュニケーションがとれ、信頼関係も築きやすいでしょう。

出典：介護のお仕事　研究所：1対1の介護は変化も刺激もたくさん！訪問介護で働く魅力｜介護のお仕事研究所

訪問介護とは、高齢者の自宅を訪問したうえで、食事や入浴などのサポートを実施するサービスのことを指します。「1対1の介護」として、きめ細かなサポートができる点が訪問介護のやりがいだといえます。

グループホーム

グループホームは「在宅サービス」に位置しているので、自宅に帰って行かれるご利用者もいらっしゃいますし、短期間だけのご利用者もいらっしゃいます。在宅復帰に向けた援助を学ぶことができたり、他のサービス機関や病院との連携業務を経験することができ、コミュニケーション能力や介護職としての能力がアップします。そして何より、自宅に帰ることができたご利用者の笑顔を見られることは、この仕事の励みとなることでしょう。自分自身の大きな成長につながりますので、とてもやりがいのある仕事だと実感いただけるはずです。

出典：京都大原記念病院グループ：グループホームの仕事内容とは？｜京都大原記念病院求人サイト

グループホームとは、日常生活を過ごすうえで、何らかのサポートが必要な高齢者を対象とした共同生活施設のことを指します。グループホームでは、レクレーションの実施やリハビリテーションのサポートなどがメインの業務内容となります。

介護職のやりがいを把握しておこう

介護職といえば、「労働時間が長い」や「体力仕事が多い」などのマイナスイメージを持っている人も多くいます。しかし、介護職にもさまざまな種類のやりがいや達成感を味わえる魅力があります。

長年にわたり介護職への勤務を続けていくためにも、介護職のやりがいを把握しておきましょう。

介護職のやりがいを働く場所別に紹介！高齢者のサポートが楽しくなる